2008年1月29日火曜日

1991年朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮) 狆 ポメラニアンの切手シート

1991年朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮) 狆とポメラニアンの切手シート

狆 ポメラニアン

1991年にイタリアのリッチオーネ(リッチョーネ)で開催された
国際切手展を記念して発行されました。

藤棚の下にたたずむ可愛い犬たちが描かれていますが
よく見ると左側の椅子にはが立てかけられ、
その横の台の上には薬莢(やっきょう)がフルに装弾されている
ガンベルトが置かれています。

当時、韓国が1990年にソ連と、1992年には中国と国交を樹立し、
北朝鮮との伝統的な同盟国との関係は危機に瀕した状態となり、
1989年の東欧諸国、1991年のソ連における共産主義の崩壊により
北朝鮮の同盟国、特にソ連からの支援は劇的に減少しました。

北朝鮮をとりまく状況の変化とこれらの同盟国から軍事的、
経済的支援を受けられなくなったにもかかわらず、
北朝鮮はどの国にも依存しない好戦的な態度をとることを宣言しています。

切手からもイタリアへ、というよりも、全世界に向けて
何かとてつもないメッセージが込められています。

多くの社会主義諸国同様、北朝鮮も切手を政治宣伝にフル活用。
そして外貨獲得のために収集家向け切手を多数発行し続けています。

朝鮮戦争以来、米国では北朝鮮の切手は輸入を禁止され、
スコットカタログにも記載されていませんでしたが、
2004年から採録されるようになりました。

現在では切手の額面に関係なく非常に安価で簡単に入手できます。

上の画像のものは25種の切手シートを詰め合わせたセットを
5ドルで購入したものの中に入っていましたが、
その他犬を始めとする馬やパンダ等の動植物や風景画、
オリンピック物やテポドン、なぜかヒンデンブルグ号の切手まで入っていました。

多種多様、美しい切手も多く、印刷技術も確実に進歩しているようです。

1991 Democratic People's Republic of Korea

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