切手かラベルかわからないもののひとつですが、
「加刷切手」と呼ばれるものなので切手サイトの方にUPします。
読んで字の如し、加刷(かさつ、英語ではOverprint)とは、
すでに印刷されている切手になんらかの理由で文字や図案などを
重ねて印刷されたもののことです。
加刷切手は「占領切手」「記念切手」など何種類かありますが
今回ご紹介のものはロシアの加刷切手で
と呼ばれるものにあたります。
4枚の印刷済み切手(左端は2枚)にひとつの絵柄を印刷して
切手1枚分にし、さらに額面を変更しています。
これはロシア国内のインフレにより郵便料金が急激に値上がりしたため
新規に切手を印刷するのが間に合わないなどの理由で、
在庫の切手に新額面を重ねて印刷したケースと思われます。
印刷を重ねているのですが、インクが擦れていたり
ずれていたりと機械で印刷したというよりは
手でハンコを押しました、というような手作り感があります。
図案もはっきり言って他のものをパクっています。
上の切手の図案元は 1999年ウドムルト共和国 のラベル
下の切手の図案元は 1999年カルムイキア共和国 のラベル
どちらも1999年に発行された図案を使っていることから
加刷切手はそれ以降に作られたものと推測されます。
日本ではすでに平成の時代になっていたわけですから、
案外最近のものですね。
切手の価値としては現在では紙くず同然だそうです。
また今回の加刷切手については
wiki と 切手の博物館 を参考にさせていただきましたが
「加刷切手は、何らかの理由で、正規の切手を製造する金銭的、と書かれていました。
時間的余裕がなく、必要に迫られて臨時に作られる場合が多い。
正規の切手が発行されるまでの橋渡しの役割だといえる。
したがって、加刷された数が大変に少ない切手も存在し、
それらは高値で取引される。
そのことから、加刷切手の偽物が数多く存在する。」
画像の加刷切手もコレクターを狙っての偽物のような気がしますが
あまり見かけないものなのでご紹介しました。
サルーキのも他犬種のもまだいくつか加刷切手があるので
またその内に。
年度不明 Amurskaya(アムール共和国、ロシア・ローカル)
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